僕は吸い寄せられるように入って行った。
そして目にしたのは、京都の神様からの贈り物だった。
一歩前へ、出ると…
これ以上近づきたくはなかった。そのくらい美しかった。ボーっと5分くらい、この写真を撮った場所で立ち尽くしていた。
神様からの贈り物に感謝した後、南へ向かうことにする。なんだか、南からも呼び声が?
行く手には南禅寺がある。よく好きで訪れているお寺だが、雪の日は初めてだ。
南禅寺の北門をくぐると、再び僕は吸い寄せられるように正面口へと歩いて行った。
そして、山門を見上げると、また、京都の神様がいた。
呼んでいる~胸のどこか奥で~
春には薄いピンク色の花が咲いていた枝だが、撮った当時は白い花が咲いているように見えた。
屋根と木々だけが白く染まっているのが、一面の銀世界よりもコントラストが効いて引き立って見える。空の青さがそれをさらに引き立てている感じさえする。
門の奥には桜並木が。この時点で8時近く。もうちらほら地元の人が雪化粧の南禅寺を見に来ている。
門を抜けて振り向くと、本当に神様からの贈り物のような景色が…
言葉はいらないだろう。
八時半、お参りを済ませて、南禅寺をあとにする。雪が解けてきた。
哲学の道も、さっきの雪化粧がウソのように変わり果てるだろうから、帰り道には使わないことにした。
雪は、天からの、手紙。
ありがとう、定期的にお参りに来ます。
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